食育

さつまいも

 焼き芋、お芋ご飯などで、秋が旬のイメージが強いさつまいも。さつまいもの旬は9月から11月ごろと、

ずばり秋です。

 日本のさつまいもの生産量は、鹿児島県が一番多く、2位は茨城県、千葉県、宮崎県と続きます。

1位の鹿児島県は、日本のさつまいもの生産量の約40%を作っています。

 水はけの良い火山灰を含んだ土地がさつまいも栽培に適していたこと、また、さつまいもは地上に実

をつける作物ではないため、風害に強く、台風が多く上陸する鹿児島においては、他の作物よりも有利

だったことなどがその要因です。

 さつまいもの主な栄養は糖質ですが、ビタミンCも実は果物なみに多く含んでいる食品です。 

まぐろのごま味噌和え

 毎週金曜日は「日本型食生活の日」として、体が喜ぶ魚を主菜にした和食メニューです。

マグロは刺身やお寿司の定番ネタとして人気が高く、スーパーでも簡単に手に入ることから

食卓にのぼることも多い食材なのではないでしょうか。

全世界で獲れるマグロは年間約200万トン程ですが、実はそのうち約1/4が日本国内で食べられているそうです。

 マグロはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)をはじめ、鉄やビタミンDなどの

さまざまな栄養素を含んでいます。

とくに注目すべきはDHAの含有量で、魚の中でトップクラスです。EPAやDHAは、動脈硬化や心筋梗塞、

脳卒中などの病気を防ぐ働きや、血中の中性脂肪値を減らす働きがあるとして注目されている成分です。

 給食では、まぐろに片栗粉をつけて油で揚げ、味噌であえたごま味噌和えにしました。

ふくしま健康応援メニュー コンソメジュリアン

 今日の給食は、ふくしま健康応援メニューです。

福島県民の食生活の特徴は、「野菜不足」と「塩分のとりすぎ」です。

11月の献立表を見て、「コンソメジュリアン」とはどんな食べ物?と思った人もいると思います。

これは、野菜を千切りにしてコンソメで煮たスープです。

ジュリアンとはフランス語で女性の髪のように細いという意味があるそうです。

 給食では、4種類の野菜とベーコンを使って作りました。今日のスープに使われている野菜の量は1人分70g

ほどです。

野菜は生で食べるよりも煮たり炒めたりして加熱調理するとかさが減り、たくさん食べやすくなります。

みそ汁やスープなどの汁物にも野菜をたっぷり入れましょう。

いい歯の日

11月8日は「いい歯の日」です。11月8日の「118」が「いい歯」の語呂合わせで、

日本歯科医師会が歯の健康増進の啓発のために作った記念日です。

みなさんはむし歯がない健康な歯を保てていますか?

健康な歯を保つと、将来にわたって、美味しく楽しく食事ができます。

歯の健康を守るためには、よくかんで食べることが大切です。

よくかんで食べると、他にもいいことがあります。

「消化がよくなる」「脳の働きがよくなる」「歯に食べ物がくっつきにくくなる」「食べ過ぎを防ぐ」など。

ごはんもおかずも、かむことを意識して食べることが大切です。

おうちのごはんも給食も、よくかんでいただきましょう。

 

海藻

海藻とは、海の中に生える藻類のことを言います。

胞子によって繁殖し、茎・葉・根に分かれていないことが特徴です。

日本人の食卓に、馴染みのある食材であり、平安時代の書物にも海藻に関する記述があるとされており、

日本では古くから多くの人に愛されてきた食材だと言えます。

海藻には、多くの栄養成分が含まれていることが特徴です。

特にミネラルが豊富であり、その中でも、鉄やカルシウム、ヨウ素などを多く含んでいます。

ほかにも、食物繊維が豊富に含まれていることも特徴です。

 給食では、もやしやきゅうりと一緒にサラダとしました。

きのこ汁

 きのこに種類は、400種類もあり、そのうち食用にされるものは約100種類といわれています。

市場に出回るのは15種類くらいで、まつたけ以外のきのこはほとんど人工栽培され、一年中手に入りますが、

9月から11月が旬の食材です。

きのこはヘルシーで食物せんいが多く、ビタミンB1、B2、Dなどのビタミン類やカリウム、リンなどのミネラル

も豊富に含まれています。私たちの健康を維持してくれる栄養素や成分を多く含みます。

今日はしめじ、しいたけ、えのきだけを使った味噌汁です。

パンプキンパイ

 今日はハロウィーンです。

日本でも子どもがお菓子をもらったり、仮装をしたりする秋のイベントとして定着してきました。

そのルーツはヨーロッパの古い民族であるケルト人のお祭りでした。

ハロウィーンがアメリカに伝わった際、収穫量の多いかぼちゃでランタンを作りました。

これが世界中に広がり、ハロウィーン=かぼちゃという認識になったそうです。

 デザートは「パンプキンパイ」です。かぼちゃに砂糖や牛乳を混ぜ、パイ生地の上にのせ、焼きました。

かぼちゃの原産地はアメリカ大陸。日本に伝えられたのは17世紀。

カンボジアからきたので、“かぼちゃ”の名がついたといわれています。

このときの品種は、日本かぼちゃ。現在多く食べられている西洋かぼちゃは江戸末期に導入されました。

かぼちゃは、その形や栽培、保存が容易であることから、ずっと親しまれてきた野菜です。

 

 

手作りさつま揚げ

 今日の給食は、給食室手作りのさつま揚げです。

かまぼこやさつま揚げなどは、お店で買ってくるものというイメージが強いと思いますが、

実は家でも作ることができます。

 魚の身をフードプロセッサーやすり鉢ですり潰し、塩などの調味料を加えてよく練るとすり身ができます。

小判状に成形てて揚げればさつま揚げの出来上がり。

 「練り物」という名前の通り「塩を加えて練る」という操作がポイントで、これによってタネの粘り気や、

仕上がりの弾力が生まれます。

 給食では、グチという魚のすり身を使い、ごぼう、いんげん、玉ねぎを加えて作りました

 

 

 

 

クラムチャウダー

 クラムチャウダーは、あさりやはまぐりなどの貝をベースにするアメリカ発祥のスープのことです。

ほかに、にんじんやじゃがいもなどの野菜も入っていて具だくさんなのが特徴です。

「Clam(クラム)」は、英語で二枚貝の総称。

また、「Chowder(チャウダー)」の語源は、フランス語で「大鍋」や「煮込み」を意味する

「Chaudiere(ショーディエール)」といわれています。

直訳すると、クラムチャウダーは「二枚貝を使った煮込み料理」という意味になります。 

 クラムチャウダーの歴史は古く、17世紀にさかのぼります。アメリカ東海岸のニューイング

ランド地方に、イギリスやフランスなどヨーロッパから多くの人々が入植。

海岸沿いの街、ボストンで獲れる貝類を使って作られたのがはじまりとされています。

 給食では、バターと小麦粉でホワイトルウから手作りして作りました。

鮭と卵のチャーハン

 チャーハンは、炊きあがったごはんを様々な具と油で炒めた料理。同じ米を使った料理として、

ピラフがありますが、これは、米の状態のものを炒めてスープで炊きあげる料理です。

チャーハンのおいしさはごはんをパラパラに仕上げること。

炒める時間が長いほどごはんの水分が外に出てしまうので、手早く強火で一気に炒めるのがコツとなります。

いろいろな具材で作られるチャーハン、給食ではねぎ、レタスに卵、焼いた鮭をほぐして加え、

彩りのよい仕上がりとなっています。

 炒り卵も給食室で手作りします。ポロポロになるまで炒るのは、火加減の調整やかき混ぜ具合など

絶妙な技を必要とします。三春中の調理員さんの腕は一流なので、おいしさや見た目の美しさに出ています。