天体の自由研究(月と金星,月と火星) 8/13
2020年8月13日 06時17分おはようございます。清々しい天気の朝です。つまり,猛暑日になる前兆です。体調は好調ですか?
今日は,朝4時ごろ,なかなか見られない天体を見つけました。
写真がスマートフォンの画像で見づらいのですが,どうぞ。
一つ目
夜明け前,東の空,下弦の月(と書きましたが,少し月齢が過ぎ,もう半月ではない・・・)の少し左下がりに,明けの,明星が見えました。月に負けない位の明るさです。-4.7等級。どんな星よりも明るく輝くので,見間違うことはありません。
月にも負けない明るさの金星は,地球よりも内側の,太陽よりの軌道を通る内惑星のため,夜明け前の東の空(明けの明星)か,日没前後の西の空(宵の明星)でしか見られません。日中は,もちろん,夜中にまん丸と南中(真南)に出てくる)こともありません。しかも,内惑星のため,満月のように,まん丸には見えず,必ず少し欠けています。
もう一枚です。今日は,ラッキーデー!
今日と同じ時間の同じく東の空,月のやや右側に,ひときわ赤く輝く星(火星)です。
夏の赤色巨星と言えば,さそり座のアンタレスですね。さそり座の心臓部分でひときわ輝くアンタレスは,お年寄りの星。天体の年齢が高くなればなるほど,星は赤く,そして大きくなると言われています。
名前の由来
アンチ+アーレス=アンタレス(アンチ対抗,アーレス火星)つまり,火星に対抗する程の赤色巨星です。表面の温度が低いため赤く見えるそうです。
しかし,この火星。赤いんです。アンタレスよりも赤い。実は,火星の表面は,(中学校の教科書にもあるのですが)表面を赤さびに覆われていて,昔酸素が存在した証拠と考えられています。その表面の赤さびが,太陽に反射して,周りの天体よりも赤く輝くのです。赤色巨星ではあるのですが・・少しアンタレスとは、理由が違います。
冬の赤色巨星は・・・そうですね。オリオン座のベテルギウスですね。オリオン座とさそり座の話は有名ですから,後期の自由課題の問題にします。
火星は,金星とは逆で,地球よりも外側,太陽のより遠くを回っている外惑星です。しかも,公転周期が2年2ヶ月と,地球より長い時間かけて太陽の周りをまわるため,地球で,毎日見ることはできないのですね。
最接近が今年の10月6日で-2.6等級の明るさです。今は,まあまあの見頃でしょうか。日に日に明るさを増していきますよ。早起きして東の空から,南の空の間をよく観察してください。ひときわ輝く火星を見ることができますよ。
後日談。
その日13日の夜も、火星が東の空にでているのを確認しました。朝以外でも、夜、東の空。星座を作らずに、ぽつんと赤い一際輝く火星を見つけてください!
今日は,盆の入り。ご先祖様を迎え入れる大切な日。星に願いを。月・金星・火星を一度に見られた最高の日でした。
これで,夏休みの天体自由研究を終わります。