学校日誌

夏休み特集 その⑬ 忘れられない風景


付箋 ぬる湯旅館 とあります。(これが疎開先の宿であった)


敵戦闘機一機。福島県田村郡三春町亀井字御旗町上空を舞う。
付箋 敵兵が見えた疎開先の我家と書いてあります。

昭和20年4月12日。郡山大空襲の日の三春町の状況です。
「三春の上空をB29が100機、郡山を目指して通過したという事実は間もなく忘れ去られる。当時の写真などが残っているはずもなく、それならば実際に見た私が絵で表現するしかないと決心し体験を絵にしました。」



平成28年7月30日。九州大分県から日向野さんが来校しました。
「かつて三春に疎開していたものです。」
「当時、受け持ちの先生によくしてもらった。面影を求めて三春に来たかった。」
「私の兄が絵を描いたので、三春小の後輩に見せてほしい。」と話し、絵を差し出した。

戦争・・・戦後生まれの私たちにとって、遠い昔の出来事と思っていた。
この絵を見て、確かにいま私たちが住んでいる三春町だ。71年前・・・確かに事実だ。
戦争は終わった。しかしその爪痕はまだいたるところに残っている・・・そう実感した。