学校日誌

教務主任の徒然草~レジェンドの引き際~

 1月に現役引退を表明した車椅子テニスのレジェンド・国枝慎吾選手が昨日、引退会見をしました。パラリンピックで金メダルに輝くなど、その活躍は知っていたのですが、今回その成績を知って、その凄まじさに驚きました。テニスの四大大会(全英・全米・全仏・全豪)でシングルス28回、ダブルス22回の優勝、パラリンピックでは4個の金メダルを獲得とまさにレジェンドそのものです。テニスのレジェンドであるフェデラーも、「どうして日本には強いテニス選手がいないのか。」という質問に「日本には国枝がいるじゃないか。」と答えたそうです。パラスポーツの枠を越えていちテニスプレーヤーとして実力を認められていたのです。世界ランク1位のままでの引退というその引き際に、やり切ったという思いが感じられます。今後も車椅子テニスの発展に力を尽くすということですが、車椅子テニスだけでなく、パラスポーツ全般の発展に貢献してくれることを期待したいと思います。その先にはきっと「多様性の尊重」と「包摂的な社会の実現」が待っているのではないでしょうか。