沢石小Diary

みんなに通じる通

平成28年3月7日(月)

5時間目、2・3年生が、跳び箱を跳んでいます。
あざやか。

華麗に跳び越していきますが、跳ぶ前には心の準備が必要です。

実はこの右側には低い跳び箱が設定されています。
またぎ越せるほどの高さであっても、『手をついて跳び越す』ということになると、ちょっと勝手が違ってきます。
跳ぶ前のドキドキ感や一段上がるときの緊張感は、誰もが得てきた共通の体験だと思います。
適度な緊張感という表現がありますが、慣れや慢心がでてくると、突き指したり、脚を引っかけたり、転んだり・・・。
教師向けの雑誌の中に、こんな記事を見つけました。
前略
震災も含めて「災害は、その時代の地域の抱えていた弱点や放置してきた課題を、時代を先取りするかたちで顕在化させる」ものです。学校関係者はこの視点に立ち、直面している問題は、もともとあった問題がより強調されて出ている可能性があるということに、関心を向けなければなりません。
 たとえば、次のようなことを検討する必要があるでしょう。学力の問題は健康なメンタルヘルスと相関しているかもしれない、適切な注意力・集中力が発揮されないと知的関心が深まらないかもしれない、身体を使って仲間とよく遊ぶ子どもは危機にあっても立ち直りが早いかもしれない・・・(以下略)
跳び箱や理科の実験、刃物を使った図工の制作などは、「あぶない」こともあるかもしれませんが、五感を使って行う重要な学習活動です。
熱いものに触ったことがあるから熱いものは危険とわかるのであれば、何が危険の原因なのかがわかれば、その対処の仕方もあるということになるでしょう。
年間850~980時間の教育課程の中の、ほんの一コマですが、こういう活動を丁寧に積み重ねていくことで、応用のきく子(活用力のある子)が育つのだとあらためて感じました。
保護者の方々も、自分が小学校だった頃をふり返ってみると、『どうしてあのころ△△が怖かったんだろう』とか『○○の前は、ドキドキしたよね』という思い出がいくつもあるのではないでしょうか?
『今日の自分に明日は勝つ』そんな教育活動が、小学校の教育課程にはちりばめられています。