箸の持ち方 使い方の話 その1
今日の給食は、調理員さんが「からあげにするの、もったいなーい!」と叫んでいたまぐろを、ゆで大豆と
共にからあげにし、味つけした「まぐろのこはく煮」でした。
しかし、今日の話題はそこではなく、担任の先生と話をしたある一件のことです。
「箸の変な持ち方って気になりませんか?」
担任の先生に相談を受けたのは、児童の箸の持ち方が学年が上がってもなかなか正しい持ち方に安定しない
ということでした。
「鉛筆は正しく持てるのに、箸が変だったり、その逆だったり…、持ち方が一見正しいように見えて箸先が
交差していたり、使うときになると変な形になったり…」
たとえて言うとこんな感じです。(本人の名誉のため手だけですが、高学年もあります)
「将来恥をかくぞって注意しているんですが、変な持ち方の方が本人としては扱いやすいらしくて」
「でも、最近はあまり箸の使い方とかで厳しく言わないことが多くなってきていますよ。だから本当に将来
困るというのは、ないかもしれないですよね」
と、そんな話をしました。
箸の持ち方ができていなくて困るのは、小さい物を正確につかむことよりも、むしろ大きな物を安定してつ
かむときです。(料理の菜箸などはいい例です)
箸本来の機能(はさむ・すくう・切るなど)を完全に使うには、正しい持ち方が必要ですが、最近は道具で
補うことも多くなっています。
だから箸が正しく持てず困るという局面は、昔より減っているかもしれません。
ただし、箸が正しく持てないことの裏側には「中指が意識して使えない」「指先でつまむ動作が苦手」
なのではないか?という、手先の訓練・運動不足が関わっていることが多いようです。
①「親指と人差し指、中指で○を作り、指先を集めるようにする動作」(以下見本)
②「チョキ→グー→チョキを連続してやる」※じゃんけんのあの動作です。
がスムーズに、負担なくできるかが、まずは一つのチェックポイントになります。
児童をチェックすると、意外にできていません。
特に①は以下のようになりがちです。(指先同士が一度できちんと合わない、指で○を作れない)
またはこんな風になる児童も多いです。(人差し指の爪先が親指の腹につく)
カメラをかまえると、「箸の持ち方のことですね!」と一生懸命直しますが、不意打ちをするといつものクセが出てきます。
箸の持ち方が気になる方、チェックしてみた結果はいかがでしたか?(続きはは来週)