八杯汁

 八杯汁はいわき市でも古くから精進料理の一品として出されていました。

地域によっては「のっぺい汁」とも呼ばれています。水溶きでんぷんでとろみをつける汁が

特徴で、特に 冬場は冷えた体を温めてもらうためにふるまわれました。

あまりにもおいしくて、たくさんお代わりしてしまうこと から「八杯汁」と名付けられたそうです。

 かつお節でだしを取り、冬野菜のにんじん、大根などの根菜類が多いのも特徴です。

冬野菜は寒くて厳しい環境の中で育つため甘みがあり、また冬の健康を守るのに欠かせない

ビタミン類も多く含んでいます。