校長室からお届けします

にっこり 校長室だより「自立の丘」№8 令和5年6月9日発行

◆ プールの季節到来
 3年振りにコロナウイルス感染症に,さほど神経質にならなくて済みそうな水泳授業の時期がやってきました。1年間,眠りについていたプールを市川さん,渡辺さんのお二人の町外部作業員さん,そして児童と先生達が力を合わせて掃除して美しく,よみがえらせました。人手の少ない状況を劇的に変えたのが,地区の佐久間様から借用した高圧洗浄機でした。頑固な汚れをすっかり落とすことが出来ました。感謝申し上げます。
 学校は簡易水道のため,なかなかプールが満水になりませんが,なるべく早く水泳授業を開始したいと思います。7月20日のプール納めまで水泳に適した日は限られてくると思います。体調を整えて,なるべく多くプールに入って泳げるようになったり,水泳の技能を高めて欲しいと思っています。

かっぱ(河童)を目指そう (6/7 プール開きの話)

 今日は待ちに待ったプール開きです。よかったね。でも私は,小学校5年生になるまで泳げなかったので,それまで水泳の授業は楽しくありませんでした。小学校にプールがなくて,遠くの町営プールまで行って,年に何回かしか水泳の授業がなかったからだと自分は悪くないと言い訳をしていました。でも,みんなはプールが学校にあって幸せですね。どうして泳げなかったかは後で泳げるようになった時,分かりました。水は怖くなかったし,水中で目を開けることも平気でした。体を水に浮かせることも出来ましたが,少し泳ぐとすぐに立ってしまうんです。そういう人は居ませんか。実は息継ぎが出来なかったんです。口や鼻を水から出して息継ぎをしているつもりでも空気を吸えていなかったんです。それが水中で息をたくさん吐けなかったからだと気付いてから,すぐに息継ぎを覚えて泳げるようになりました。

 ところで,水泳の授業は,なぜ行うのでしょうか。みんなの目標「学び・つながり・つくる」の3つめ「つくる」ですよね。「自ら身体をつくる子ども」のためです。体育として体を丈夫にするためですが,命を守ることにもつながります。間違って池や川,海に落ちてしまった時,泳いで岸や船に戻って来れなくても何分間か泳いで浮いていることができると助けてもらえる可能性がグッと高くなります。将来,自分の命を守ってくれることにもつながる大切な授業ですので頑張って取り組みましょう。

 泳ぎの得意な伝説上の生き物に「かっぱ」がいます。河童を目指すような気持ちで泳ぎの練習をしてください。でも,「河童の川流れ」という諺もあります。「泳ぎの得意な河童も油断すると川に流されてしまうことがある」,つまり「あることの専門家でも油断すると失敗するよ」というアドバイスです。水泳で言うと「溺れること」です。気を付け過ぎるぐらい気を付けて水泳の授業を楽しんで欲しいと思います。私も水泳の息継ぎができるようになってからは泳げるようになり,水泳の授業が楽しくなりました。