箸の持ち方 使い方の話 その2
本日献立予定表を配布しました。
26-12月献立予定表.pdf
26-12月給食だより.pdf
本日の給食は、児童に大人気の「ウインナーベーコン巻き」でした。
児童は串に刺さったウインナーを自分好みに刺し直し、にこにこしながら楽しく食べておりました。
意外に人気だったのが、凍り豆腐のみそ汁。水で戻し、小さく切った凍り豆腐をいつものみそ汁に加えて煮込んだものですが、「おいしー♪」と喜んで食べていたようです。
さて、箸の持ち方の話、先週の続きです。
謎の指運動「三本指で○(丸)を作る」「チョキ→グー→チョキ」と箸の使い方についてです。
指運動①の「三本指で○(丸)」は、鉛筆の持ち方および、箸の「上」を使う時の指の動きの基本です。
鉛筆の持ち方を簡単にすると以下の動作になります。
何かに見覚えはありませんか?
鉛筆・筆は「指を三本使い、つまむ」動作が基本になります。ボールペンのような筆圧をかけるもの、筆や万年筆のような筆圧をかけないもの、という筆記用具に合わせて「主に親指と中指ではさむ」「主に親指と人差し指ではさむ」という力加減で、使い分けています。
箸の「上」はこの持ち方から親指を外した形で保持します。
ただし箸は、筆や鉛筆とは「似ているけれどちがう」力の入れ方をして扱います。
そこで謎の指運動②「チョキ→グー→チョキ」の出番です。
箸の二本あるうちの上の箸は箸を「人差し指と中指ではさむように」指の間にひっかけ、「中指で押し上げ、人差し指で押し下げる」動作をします。
(親指を外すとこんな感じで持っています。ただし、この写真は力の入れ加減の説明用見本で、実際はもっと指の先でひっかけるくらいに浅めに保持します。)
持っている物を中指と人差し指でコントロールするのは鉛筆などと同じです。
ただし、箸では「親指の指先に力を入れない」ことが一つのポイントです。
上の箸を使う時の親指は「箸が動くためのガイド」役をしています。
中指と人差し指で動かしている箸は、親指の脇(指の腹)をすべるように移動することで、正しい位置に戻ります。この動きはまさに「チョキ→グー→チョキ」そのものです。
そのため同じように見える形ですが、鉛筆と箸は力の使い方が微妙に違うのです。
鉛筆の持ち方で親指に力が入ったままだと、箸はうまく開ききりません。
また、箸の持ち方で鉛筆を持つと親指の支えがなく、字が安定しません。
鉛筆は「三本指でつまみ、親指の指先に力を入れる」、箸は「親指の指先には力を入れず、指の脇をすべらせる」。この二つを区別することが大切です。
この二つの動作で大事なのは「指先の筋力」があり、力を入れたり抜いたりする動作ができること、「人差し指と中指を同時に曲げ伸ばしできる」しかし、「中指と薬指が別々に動く」ことです。
特に、「中指」の力加減と曲げ伸ばしがポイントになります。
指運動①に鉛筆を足すと「鉛筆の持ち方」
指運動②に箸一本を足すと「上の箸の動かし方」です。
そのため、この二つをスムーズにできることが、箸の持ち方の基礎能力判定となるのです。
細い物を指先でつまむのにも、指の曲げ伸ばしも、神経や筋力の発達が必要なので、それらの能力が訓練不足などで発達していないうちは、どうしても不自然な持ち方になってしまいがちです。
トレーニングとしては指で「つまむ」動作、「手のひら全体で包むくらいの大きさのボール(幼児ならピンポン球くらい)を握る」「指を閉じたチョキで指を曲げ伸ばし」「指数字を作る」などがあります。
箸の持ち方にはもう一つ、親指を使ったある「はさむ」動作が重要になります。
箸の持ち方を練習するときは、こちらから始めた方がスムーズだ…とも言われる重要ポイントです。
どんな動作かについてはまた来週お話ししたいと思います。