学校日誌

晴れのち曇り 秋なのにチューリップの話題 10/14

おはようございます。

今日は,雲間から青空が少し覗く天気です。肌寒く,校庭の木々も紅葉を早めています。

このチューリップの写真は4月の中妻小学校の庭です。赤、白、黄色・・・きれいに色分けできていますね。

では,どうやって色を分けているのでしょう。

実は,球根を買ったときに色が決まっている。または,収穫したときの花の色をビニールテープなどで色分けしておくのです。

理由は・・・チューリップの球根は「栄養繁殖」という方法の増え方だからです。

チューリップにも「おしべ」と「めしべ」がありますが,種子を作ろうとはしません。なぜなら,チューリップは球根で増える方が効率がいいからです。種子もできる種類があるのですが,品種改良された現在のチューリップは,ほぼこの「種子繁殖」の機能が退化しています。これは,以前にホームページに載せた「じゃがいもの実」を同じで,種子を作ろうとしない花なのです。

 

チューリップの品種改良をする際は,「種子繁殖」をします。なぜなら球根や種芋,ムカゴのような「栄養繁殖」はあくまでも,親のDNA型が一致するいわば「クローン」だからです。つまり,「今年咲いたチューリップの花の色」と同じ球根からさく「来年のチューリップの花の色」は遺伝子上同じ性質だからです。

 

他のチューリップの花の花粉をめしべに他家受粉させ「種子繁殖」させないと,一生同じ色のチューリップが咲くのですね。

だから,学校の花壇のチューリップは見事に色分けされて植えてあるのです。

この作業を児童が愛校作業で10月21日で計画しているようです。来年の4月に向けて,中妻小はチューリップを植えます!

 

参考 ホームページ GARDEN STORY様