学校日誌

星 春の大曲線,春の大三角を見つける。 1/22

冬の夜中に出てきて,朝方南中する春の星座。

特に,うしかい座アークトゥルスは,オレンジ色の全天で21個ある赤色巨星の1つで美しい星です。

また、北の空にある一点星,2等星の「北極星」は真北の空に不動の目印として存在します。

 

北極星の周りを,ひしゃく型の「北斗七星」とW型の「カシオペア座」が反時計回りに回っています。

冬から春にかけて北斗七星の「ひしゃくの持ち手」が天頂近くを通るようになると,その「ひしゃくの持ち手」の延長線上にうしかい座の「アークトゥルス」が見つかります。

 

さらにその「アークトゥルス」の延長線を「ひしゃくのカーブ」に習って「緩やかに」線を描くと,ひときわ輝く乙女座の一等星「スピカ」を見つけることができます。この「ひしゃくのカーブ」から「スピカ」その先の「からす座」までを「春の大曲線」と呼びます。

 

さらにアークトゥルスとスピカとをつなぐ「春の大曲線」の2つの1等星と,「しし座のデネボラ」をつなぐ正三角形を「春の大三角」と呼びます。デネボラだけ2等星なので、若干見つけにくいです。

 

獅子座の見つけ方は、今の朝方なら、南の空から西の空に輝く台形の星座を見つけて

ください。その台形が見つかると、獅子座流星群も見つけやすくなります。

 

小学校の理科の学習では,比較的観測のしやすい「夏の大三角」や「冬の大三角」の学習はしますが,「春の大三角」は学習しないので,認知度は低いようです。

 

ぜひ,北斗七星から,乙女座のスピカ,獅子座デネボラ,牛飼い座アークトゥルス「春の大曲線」「春の大三角」を見つけてみてください。