三春町立中妻小学校
「なかのよい子・かんがえる子・つよい子・まじめな子」が学ぶ学校
三春町立中妻小学校
「なかのよい子・かんがえる子・つよい子・まじめな子」が学ぶ学校
毎朝の運動タイムが始まり,子どもたちが校庭を走り始めました。
そんななか,校庭の入り口にある,杉の木に,子どもたちが集まっていました。
『先生,樹液がありました。』という3年生。
昨日,クワガタムシなどの昆虫が,「広葉樹の樹液に集まる」という話をしました。
なので,子どもたちが,たくさん流れている,「杉の木の樹液」に集まっていたのです。
ここで問題です。では,クワガタムシのような昆虫は,針葉樹の樹液を好むのでしょうか?
広葉樹は常緑広葉樹と落葉広葉樹に分れます。
さくらやクヌギ,コナラなど,遠くから見ると木の全体の形が丸く見えます。秋になると紅葉し,冬には枯れ木になります。この落葉広葉樹の樹液がクワガタムシやカブトムシの好物です。
常緑広葉樹は,冬になっても枯れない広葉樹です。アオキやマサキ,椿のように,葉は手を広げたように丸い広い葉っぱですが,寒さに耐えるように,葉の表面を「クチクラ」と呼ばれる層で覆われ,光沢のある葉を持つことが特徴です。この木は,ほぼクワガタムシやカブトムシは集まりません。(シラカシのような一部の樹液を好む昆虫がいます。)
一方杉や松,檜のように、遠くからみると木全体が三角形に見える木は,針葉樹と呼ばれます。この針葉樹は,広葉樹のように樹液を出しますが,ヒノキチオールなどに代表されるニオイ成分が強いため,昆虫は針葉樹の樹液を好まない訳です。樹液を触った手はよく洗うように指導しました。1日ニオイがとれないかもしれませんが,大丈夫です。
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