校長室だより「自立の丘」№18 令和5年10月10日発行
2023年10月11日 13時35分 2学期のスタートです
三春町の学校は長期休業前でも先生が学期末事務に忙殺されずに子ども達とじっくり向き合うことができるよう2学期制を実施しています。隣の田村市の学校も同様です。1学期終業式と2学期始業式を合わせて「期分けの式」として次のような話をしました。
節目によって力を伸ばそう ◆期分けの式のように,一つの事が終わって,何かがまた始まる時のことを“節目”と言います。ある ◆みんなは,これが何という植物か,よく知っていますね。そうです。竹です。では,竹の所々にある区切りのような部分は何て言うのでしょうか。節あるいは節目と言います。学校の周りにはたくさんの木がありますが,ケヤキや桜などの木は,竹のように中が空洞になっていませんし,その途中に節目はありません。どうして竹には節目があるのでしょうか。 ◆竹の節目の数は竹が小さいときのタケノコの時から決まっていて,孟宗竹という太く背が高くなる竹では大体60個位あるそうです。この孟宗竹は,何と1日に80cm~100cmと言いますから1年生の背の高さ位も伸びることがあり,2ヶ月ぐらいの間に20m,つまり沢石小学校体育館の2倍以上の高さに成長します。凄い高さで,凄い速さですね。どうしてそんなに伸びるかというと,60個位の節目全部に成長点といって根から吸い上げた養分を伸びる力に変える所があるからなのです。竹以外の植物は,先の方の1箇所 ◆竹の節目には,成長の他にも大事な働きがあります。竹の中は写真のように空洞です。ですから,とても弱くて,強い風が吹いたり,雪が積もったりすると,すぐに折れてしまいそうですね。ところが,竹は滅多に折れません。それは,節目がたくさんあることで,しなやかなのに節の内側で強くなっているからです。竹は,節目によって強くもなっているのです。 ◆竹の節目は,自分の体を成長させたり強く丈夫にしたりするので,竹にとって,とても大事なんですね。今日のように1学期と2学期が,かわる日も節目になります。今まで失敗したことや上手く出来なかったことが,ある人にとっては,この節目は自分を大きく成長させる,また,強くて丈夫な自分にかえるチャンスです。あまり失敗をしないで頑張ってきた |