校長室だより「自立の丘」№50 令和7年1月30日発行
2025年1月30日 12時50分◆ 夢は頑張ることの原動力
夢を持つことは、子ども達が頑張ることの原動力になります。イチロー選手の野球殿堂入りに触発されて、全校集会で話しました。
夢に向かって新しい一歩を踏み出そう
よく「あなたの夢は何?」とか「将来の夢は何?」とか訊かれますよね。これは、「大人になったらどんな仕事をするのか」とか「どんな大人になるのか」とか、そういうものです。つまり、「人がなぜ生きていくのか」とか「なぜ頑張っているのか」ということの答えみたいなものが夢なのです。人が何十年もの長い時間をかけて頑張って辿り着くものが「夢」なんです。とても遠くにある「最後の目標」とも言えます。
有名だけど、叶えるのが、とても難しい夢があります。それは、「宇宙飛行士」です。日本人で宇宙飛行士になって宇宙に行った人は、人間が宇宙に行くようになった63年間で、たった14人しかいません。(東京大学は毎年3、000人以上です)その中でも一番多く5回も宇宙に行って合わせて504日間滞在し、宇宙ステーションの船長を務めた若田光一さんの言葉を紹介します。『人生は究極的には、自分への挑戦。ハードルが高ければ高いほど、やり甲斐があると信じ、どんなときも前を向くことが大事。』です。人が生きていく意味が、夢にどれだけ近づけるかですから、それは人との競争ではなくて自分自身がどれだけ頑張れるのかという事なんですね。自分の「怠けたい」とか「楽をしたい」とか、そんな怠け心に自分の良い心が勝つという事なのです。ハードルとは頑張るのが難しい幾つもの目標のことを言っています。難しければ難しいほどできた時うれしいぞと諦めないことが大事だと若田光一さんは言っているんですね。そのハードルが実はみんなの立てているめあてなのです。そして、いくつものハードルを越えた先にあるゴールがみんなの「夢」なのです。アメリカ・メジャーリーグの野球殿堂入りを日本人で初めて果たした、イチロー選手(日本1287安打、米3089安打、計4367安打~ギネス)もこう言っています。『小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなと思う。』
今、みんなが学校で学習や活動のめあてを立てて頑張ること、つまりハードルを一つ一つ越えて前に進んでいくことは、必ず大人になって夢を叶えることや仕事を頑張ること、幸せな生活をすることになるのですよ。もう夢がある人は、素晴らしいと思います。でも、夢はその時その時で変えても良いものです。これから、色々な人や経験と出会うこと考え直して変えていくことも良いのですよ。まだ夢のない人も、焦らなくていいです。夢を探していると、これから、色々な人や経験と出会う中で、必ず見つかります。それまでは、目の前に小さな目標を決めて、計画を立てればいいのです。そして、“はじめの一歩”を踏み出すことが大事なんです。