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校長室だより「自立の丘」№53 令和7年3月12日発行

2025年3月12日 08時29分

00自立の丘_タイトル◆ 命について考える集会

 昨日は東日本大震災から14回目の3.11でした。小学生にとっては、とっくに生まれる前の出来事となっていますが、命について考える契機にしなければならないと思います。ある絵本を基に話をしました。

3.11に命について考える

 寒い冬の間、葉っぱを落とさずに頑張っている木もありますが、桜の木やけやきの木のように全ての葉を落として枝だけになっているような木は死んでしまったのでしょうか。死んでしまったのではないことは、みんなも分かっていますよね。では、なぜ桜の木やけやきの木は葉を落とすのでしょうか。木の葉が主人公の『葉っぱのフレディ』というお話があります。

 春のある日、ある木に新しい葉っぱが誕生しました。フレディとその仲間たち、ダニエル、クレア、ベンジャミンたちです。春には、生まれた喜びをからだいっぱいに感じました。                                                                                                                                 

    夏になりました。葉っぱたちは立派なからだに成長しました。ダニエルたちは、フレディに葉っぱには大切な仕事があると教えました。それは木を育てるだけでなく、人間に対して、涼しい木陰をつくってあげたり、雨降りの時、雨宿りの場所に使ってもらうことでした。

 秋になり葉っぱたちは美しく紅葉しました。しかし、まもなく冷たい風が吹き始め、葉っぱたちは散ること、つまりは死ぬことを覚悟しなければならなくなりました。フレディはダニエルに訊ねました。「春に生まれて冬に死ぬのだったら、ぼくはどうして生まれてきたんだろう」と。

 冬がさらに近づきました。ダニエルたちは「死ぬことは命が入れ替わることだよ。命は永遠に生き続けるんだ。」と言って次々に散って死んでいきました。そして、冬のある朝、枝にたった一人残ったフレディはつぶやきました。「ぼくは死ぬけど、春になると命が引き継がれて、この枝から新しい命が生まれるんだな。」と。 やがて、雪が降った地面の上にフレディは独りで散ってゆきました。

 木は冬の間、役目の終えた葉を散らして、次の新しい命である花や葉を生み出す準備をし続けているのですね。古い葉っぱの命は新しい葉っぱの命を生み出すために生きているのです。私たちも同じかも知れません。私たちの命も、もう亡くなってしまった多くのご先祖様の命、徳川家康が活躍していた500年前から考えると100万人以上ものご先祖様の命を引き継いでいるんです。私たちの命は、ご先祖様の命のお陰で生み出されて今があるんです。自分の命を大事にして、未来につなげて行かなくてはなりませんよね。葉っぱのフレディのように自然の中には、私たち人間が生き方のお手本にできるものが、たくさんありますね。