食育

春雨

春雨と聞いて、最初に思いつくのはどんなものでしょうか。

「食べる」春雨でしょうか、それとも「春に降る」春雨の方でしょうか。

実はこの二つは密接な関係があり、「春に降る」春雨は「食べる」春雨の由来になっているのです。

春に降る春雨は「しとしとと降る細い雨」のことを指します。一方で「食べる」春雨は、小さな穴の

開いた機械に生地を流し込み、高いところから熱湯に落とすことで作られる食品です。その生地の落ち

ていく様子が、細く静かに降る春の雨のようだといわれるようになり、春雨という名前が付けられたと

いわれています。

 アジア特有の食品で、発祥の地・中国では緑豆、日本ではじゃがいも、韓国ではさつまいもを原料とし、

スープやサラダ、炒めものや煮ものまで幅広く使われます。給食ではゆでた春雨と野菜、ハムでサラダにしました。

はるか

今日のデザートは「はるか」という柑橘です。

「日向夏」と「みかん」のかけ合わせで生まれた今が旬の果物で、

1996年に品種登録されました。酸味が少なく、爽やかな甘みが特徴です。

また、オレンジのように、白い薄皮の部分も食べられます。

もずく

 今日は「もずく」についてのお話しです。

もずくは酢であえた「もずく酢」が食べ方としては主流ですが、

今日の給食ではスープの中に入れました。

 もずくは海藻の仲間で、特徴として「糸のような形」「ぬるぬるしている」などがあります。

このぬるぬるの正体は「フコイダン」という食物繊維です。

お腹の調子を整えてくれる働きがあり、その他には風邪予防、美肌、美髪などに効果があると言われています。

もずくは、沖縄県が生産量日本一です。給食で使用したもずくも沖縄県産です。

 

チンゲン菜

チンゲン菜は中国から伝わった比較的新しい野菜の中で、最も日本の食卓に身近な野菜となっています。

これは、アクがなく、熱を加えても色も変わらないこと、また、気温の変化に比較的強く、

一年を通して手に入りやすいことなどがその理由にあげられています。

チンゲン菜は、緑黄色野菜で、含んでいる栄養素もビタミンA、ビタミンC、カルシウム、

カリウム、鉄分、食物繊維と豊富で、ほうれん草にも負けないほどです。

ですから、インフルエンザやかぜ、胃腸炎などのウイルスに負けないように、手洗いうがいと併せて、

緑黄色野菜をしっかり食べるようにしましょう。

ふくしま健康応援メニュー

 今日の健康応援メニューは、にらとひき肉の卵スープです。

福島県民は野菜不足と食塩のとりすぎによる健康課題があります。

そこでうま味でおいしく減塩と野菜たっぷりメニューです。

昆布やかつお節でだしをとったり、干ししいたけやトマト、

お肉などうまみの強い食品を使ったりすることで、塩味が少なくてもおいしくいただけます。

給食では、トマト、ひき肉、炒め玉ねぎを使い、風味豊かに仕上げました。

また、いろいろな食材を入れて具を多くすることで、それぞれの食材のうまみが溶け出し、

調味料が少なくてもおいしくいただけます。

また、具が多くなることで、汁を少なくでき、その分塩分量も減らすことができます。

 今日の食育だよりでもふくしま健康応援メニューを紹介しています。

また、福島県のホームページでも料理カテゴリー別に紹介していますので、

ご家庭の食事の参考にしてみてください。