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2021年3月の記事一覧

命を見つめる日~青年海外協力隊での経験を生かして~

 東日本大震災があった3月11日に毎年、「命を見つめる日」と称し、講演会を開いています。今年は、卒業式が12日ということもあって、1日早く本日10日の3,4時間目に実施しました。

 この行事は例年であれば、東日本大震災に関連するお話を聴き、命の大切さを考える日にするというものです。今年度は、青年海外協力隊員としてミャンマーから帰ってきた本校教諭のしおり先生に講師になってもらいました。しおり先生は、本来ならば、今月までが、ミャンマーのマンダレー教員養成校への派遣期間で、岩江中の皆さんとはこの学校でしおり先生に学ぶことはありませんでした。しかし、新型コロナウイルスの影響で派遣が打ち切りとなり、昨年の夏に岩江中に復帰しました。

 今、ミャンマーの社会情勢はニュースで伝えられているように混迷を極めています。しおり先生が肌で感じてきたミャンマーの文化の良いところ、日本人が見習わなければいけないことを伝え、『SDGS』の目標のように誰一人取り残さない社会の実現のために何をすべきかメッセージ性のある講演でした。全校生が1人ひとり、しおり先生のお話を受けとめ、自分のこれからの生き方に生かしてほしいです。

 また今日の講演は電子黒板やタブレットの機能を最大限生かしたものでした。しおり先生は普段の授業でも積極的にICTを活用している先生です。コロナ対策として本会場である食堂には3年生だけが集合し、直接講演を聞きました。1、2年生はリモートで自分たちの教室で講演を聴きました。今年度導入した備え付けの電子黒板・プロジェクターと、従来のプロジェクターを併用し、講演者の様子を伝える映像と講演者がプレゼンに使用しているスライド映像を同時に電子黒板に映し、臨場感のあるリモートを実現しました。また生徒は各自支給されたタブレットを使用し、随時、しおり先生の質問に答えるなどして、講演者が全校生の答えを確認しながら話を進めるなど同時性を実現しました。今後の授業や講演会、発表会などでのICT活用のヒントになる取り組みになりました。