食育

朝食モデル

 今日の給食は朝食におすすめメニューになっています。今日の献立をおすすめする理由は二つあります。

一つ目は、主食の「混ぜごはん」が、一つの料理で、「主食と主菜」の両方をとることができるメニューだからです。

二つ目は、汁物です。汁物には、寝ている間に下がった体温を上げ、体を温める効果があります。 

だれもが忙しい朝ですから、給食の献立を参考に朝ごはんメニューを工夫して、できるだけ多くの料理を揃えられるよ

うにしていきましょう。

生活リズムを整えるために

 1日のリズムや季節の変化によりよく対応するため、人も含めて地球上に暮らすほぼ全ての生物は、

「体内時計」と呼ばれる時間や季節などを知るメカニズムを持っています。

人の体内時計の周期は通常、24時間より長めに設定されていて、起床後、日光を浴びたり、

朝食を食べたりすることで、体内時計が早まり、24時間に調整されることがわかっています。

人の体内時計には、日中は活動して夜は眠るといった昼行性の動物の行動パターンをとる前提で、

体の様々な働きが大体決まった時刻にプログラミングされています。

したがって「早寝、早起き、朝ごはん」を実行していけば、勉強やスポーツなどで自分の力を最大限

に発揮できるだけでなく、心や体もベストな状態にすることができます。

早起きをして朝の光を浴び、朝食をしっかり食べましょう。

また、夜に強い光を浴びると眠れなくなってしまいます。夜は室内を暗くして早めに寝るように心がけましょう。

 

朝食について見直そう週間運動

 三春中学校では、今日から5日間「朝食について見なそう週間運動」を行います。

この運動は、福島県教育委員会が子供たちの望ましい食習慣を形成するために、

生活リズムを改善して1日3食バランスよく食事がとれるよう、朝食摂取率を高めることを

重点に、県内の幼稚園から高校まで取り組んでいます。

 脳のエネルギー源は、ごはんやパンなどの主食に多く含まれるブドウ糖です。

ブドウ糖は体内に大量に蓄えておくことができず、すぐに不足してしまいます。

また、体は寝ている間もエネルギーを使っているので、朝にはエネルギーや必要

な栄養素が少なくなっています。

つまり、朝起きたときは脳も体もエネルギーが不足した状態なのです。

そのため、朝食でブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給し、午前中から

しっかり活動できる状態を作ることが大切です。

しかし、ドリンクやゼリーなどで栄養を摂りさえすればよいというわけではありません。

朝食でもうひとつ大切なことは「よくかんで食べること」です。

「噛むこと」で脳が覚醒し活発になります。また、口に食べ物が入り、胃に送られてくると

腸や大腸が動き始め、内臓も目覚めます。脳や体を目覚めさせるためにしっかり朝食を食べましょう。

スイートポテトサンド

 さつまいもは、焼いたりふかしたり食べるだけでなく、味噌汁に入れたり、グラタンにしたり、

様々な調理方法で楽しむことができる食材です。

 いも類の中でもさつま芋には非常に多くの食物繊維が含まれています。

食物繊維の主な特徴として、腸内に存在する善玉菌を増やし悪玉菌や毒素を吸着して排泄する働きがあります。

さつま芋にはビタミンCも多く、一般的にビタミンCは熱に弱く、加熱調理すると失われやすいのですが欠点です。

しかし、さつま芋に含まれるビタミンCはでんぷんによって熱から保護されているため、加熱調理をしてもその成

分が失われにくいという特徴があります。

  今日は、さつまいもを蒸したものをマッシュし、砂糖、牛乳、バターを加えて、クリームにしました。

コッペパンにたっぷりとはさんで「スイートポテトサンド」としました。

キムチどんぶり

 丼物とは、ご飯とおかずを一つの器に盛った日本の料理形式の一つで、

現在食べられているような丼物が登場したのは、江戸時代の後期だとされています。

給食では、白菜キムチと豚肉、にら、ねぎなどの香味野菜を炒めた、キムチどんぶりとしました。

ピリッと辛い中に、野菜の甘みも加わり、生徒達にも大人気の一品です。

 

 

五目きんぴら

 給食でも度々登場する副菜料理「○○のきんぴら」、

「きんぴら」という名前は、江戸時代の浄瑠璃という語り物中に登場する「坂田金平」

の名前に由来してつけられたそうです。この「坂田金平」は、強くて勇ましい人物とし

て知られていました。

 そこで、ごぼうの歯ごたえの強さが「坂田金平」の強さに通ずることから「金平ごぼう」

という名前がつけられ、金平ごぼうの様に、千切りにした食材をしょうゆで甘辛く炒める料

理を広く「○○のきんぴら」と呼ぶようになったそうです。

マーボーどんぶり

 マーボー豆腐は中華料理。ひき肉と豆板醤などを炒め、豆腐を煮た料理です。

中華料理は広東料理、上海料理など、地域ごとに特色があります。

マーボー豆腐はその中の四川料理の一つで、四川は海から離れた土地であるため、

保存がきくよう唐辛子や香辛料が多く使われた料理です。

豆腐は体をつくる材料となるたんぱく質が豊富です。脂質は少なく、

カルシウムやビタミンB1もたっぷりと栄養の優等生ともいえる食品です。

 今日は、マーボー豆腐をごはんにのせた「マーボーどんぶり」です。

どんぶり料理は、主食と主菜がいっぺんにとれます。これに、副菜や汁物を組み合わせることで

栄養バランスがととのいます。

いわしの蒲焼き

いわしは鮮度が落ちるのが早く、日持ちがしないため、漢字で「魚へん」に

「弱い」と書きますが、「頭の薬」といわれるほど栄養的には優れた効能があります。

中でも、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が豊富です。

EPAはコレステロールの正常化や動脈硬化、高血圧の予防に効果があり、

DHAは記憶力を高めたり、脳の働きを活性化させたりすることでも有名です。

カルシウムも豊富なので、成長期のみなさんにおすすめの食材です。

またカルシウムの吸収を助ける、ビタミン D が含まれています。

給食では、開きにしたいわしに片栗粉をまぶし、油でカリッと揚げたいわしに

甘辛で、しょうががアクセントのタレを絡めた蒲焼きにしました。

 

 

カミカミメニュー

今日から6月です。

6月4日から10日は歯と口の健康週間です。

本校の食育のめあては、「よくかんで食べよう」となっています。

そこで、噛むことについて、クイズ。

よく噛んで食べるとは、一口に何回 噛んで食べることをいうのでしょうか。

 次の三つの中から選んでください。

1番:20回        2番:25回        3番:30回

 

 

 正解は・・・、3番の30回でした。簡単すぎましたね。

 現代、日本では、柔らかい食べ物が年々好まれるようになり、私たちの噛む回数が減ってきてしまいました。

そこで、今、呼びかけられているのが「噛(か)ミング30(さんまる)運動」です。

「噛ミング30」というのは、その名の通り、一口に30回よく噛んで食べることをいいます。

「噛ミング30」を実践することで、脳が活発に働き、スポーツの能力が向上し、

さらには、心を豊かにすることができます。今月はご家庭でも「噛ミング30」を実践していきましょう。

 給食でもよくかんで食べるメニューを提供していきます。

かわり納豆

 納豆は、蒸した大豆に納豆菌を加えて発酵させた食品です。納豆は、発酵することで大豆

よりも消化がよくなるばかりか、大豆の栄養もそのまま吸収できます。また納豆菌によって

ビタミンB2がゆで大豆より約6倍も増えるほか骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防するビタミンKなど、

大豆の含まれる有効成分がさらにパワーアップされます。このほか、腸内細菌を整えたり、血栓を溶かしたり、

抗菌作用などがあります。

 給食では、チーズやかまぼこ、青菜の漬物、かつお節などを納豆に混ぜて、食べます。

栄養やおいしさもアップします。