2014年12月の記事一覧
おいしいものの越える垣根
今日は、御木沢小学校6年生のみなさんのリクエスト給食です。
・キムタクごはん ・牛乳
・ウインナーベーコン巻き ・海藻サラダ
・春雨スープ ・みかん です。
ウインナーやキムチなどで塩分が多いのですが、その分野菜や海藻をたっぷり摂取できるように配慮されていたり、デザートをビタミンの多いみかんにして、濃厚な給食をさっぱり味で締めたり、など細やかな工夫がされた献立です。残食はほとんどなく、今年度のリクエスト給食の中でもきわめてよく食べられておりました。
今日のメニューのキムタクごはんは、平成14年に長野県塩尻市の管理栄養士、上野 保佐美(やすみ)さんが給食の献立として開発したメニューです。
児童に漬物に親しんでもらうために作り、今では塩尻市のブランドと言われ、「キムタクごはんの素」や「キムタクおにぎり」が販売されるまでになったのだそうです。
沢石調理場では、数年前に中学校向けのスタミナメニューとして取り入れてみたのですが、今は小学校でもリクエストに挙がるほどの人気メニューとして定着しました。
長野と福島という地域の垣根を飛び越えて、「え? まぜごはんに漬物?」という先入観の垣根を飛び越えて、おいしいものが受け入れられ、根付いていったことがとても興味深いなと感じました。
そんなキムタクごはんの作り方は以下。キムチでにんにく臭くなることと、皿と調理道具がキムチ+油で赤く染まることという難点はありますが、きわめて簡単でおいしい料理です。
<材料 小学生一人分>
・あたたかいごはん…茶碗1杯分
・白菜キムチ…20g(きちんと発酵させたものがよい 大きめスプーンに1杯くらい)
・つぼ漬けまたはたくあん漬け…20g(甘口しょうゆ味の大根の漬物 薄切り3~4枚くらい)
・豚肉またはベーコン…15g(ウインナーでも可。脂肪分のある肉の方がおいしい)
・油…炒め油として適量(サラダ油かごま油が、特に相性がよい)
・しょうゆ…基本的に入れなくてよいが、味が不足する時に少量
<作り方>
①白菜キムチは2㎝角程度の小さめに切る。つぼ漬けは2~3㎜程度の薄切りを1/4くらいに切る。
豚肉やベーコンは小間切れならばそのまま、大きければ好みに合わせて小さく切る。
②フライパンに油を熱し、肉類を炒める。表面の色が変わるくらいに加熱できたら、キムチとつぼ漬けを入れてさらに炒める。はじめは汁を切った状態で入れ、味を見ながら漬物の汁で辛みと甘みを調整する。
肉に完全に火が通ったら具は完成。
③あたたかいごはんに②の具をまぜ、少しなじませてから茶碗に盛ってできあがり。
※キムチとたくあんで、「キム たく(あん)ごはん」だそうです。分量は好みで加減してください。
長ネギなどを加えるのもよいそうです。
沢石調理場では、保育所用は小学校の半分くらいの具の量にして、ごく薄く作ります。
人権擁護委員の方々の訪問を受けました
12月11日(木)
今日は人権擁護委員の方々が本校を訪問されました。
啓発のためにと、児童1人ひとりにクリアファイルをいただきました。
また、「人権の花」の活動記録のパネルも併せていただきました。
パネルはホールに掲示しました。
人権擁護活動の推進に向けた話し合いの中から、今後の活動に生かすヒントをたくさんいただきました。
これからの教育活動に生かしていきます。
学校保健委員会がありました
12月10日14:00~15:00に、学校保健委員会がありました。
お忙しい中、学校医、学校歯科医、学校眼科医、学校薬剤師、三春町保健師、PTA会長、PTA厚生委員長 様においでいただき、沢石小学校の子どもの心身の健康の保持増進のために、それぞれの立場からたくさんの貴重なご意見を賜りました。
このページをご覧になっている保護者の方も多いと思いますので、保護者向けのお話をいくつか載せます。
◇高学年までに望ましい生活習慣を確立させたい。
◇塩分を小さい内から控えた食事を心がけさせたい。
→味噌汁は1日1回と高齢者の方には指導しているそうです。
◇イエテボリ法という歯磨き指導をしています。
→フッ素入りの磨き粉で磨いた後の口のゆすぎは1回など、独特のルールがあります。
◇子供は生まれた時近視なのだそうですが、7歳くらいまでに視力を出さないとまずいのだそうです。
→眼鏡等で矯正が必要な場合、眼鏡をかけないと、あとが大変になります。
◇体重が気になるお子さんなど、こまめに体重を測定し意識付けを図らせることも大切。
◇おやつの成分を調べることで、自分がどれだけのものをどれだけ体に取り込んでいるかがわかるので、おやつの内容や量を調査したり、調査結果をふり返ったりする活動を取り入れてみてはどうか?
ここで取り上げたのはほんの一部ですが、児童の健康の保持増進のため、これからの教育活動に生かしていきたいと思います。
ブラックシアター
蛍光ペンで書いた絵をブラックライトで撮します。
郡山から「お話玉手箱」の皆さんが来て下さいました。
まずは、手遊び歌から始まりました。
「かっぱ、かっぱらった・・・」
【お話玉手箱の皆さん】 【一緒にやってみました】
続いて、「ゆかいな三人組」「竹取物語」と続きました。
【「ゆかいな三人組」より】 【みんな笑顔になっていました】
おいしい…けど、おなかいっぱい…のさつまいも
中華めん 牛乳
春巻き 水菜のサラダ
みそラーメンスープ
と、いうあまり珍しくない献立ですが、沢石小学校の給食には一つのサプライズがありました。
学校農園で育てたさつまいもの「大学いも」が付いたのです。(中央の皿 左上)
このさつまいもは、先日のふかしいもパーティ+干し芋作りの残りですが、それでもまだ10kg以上あり、「給食でみんなで食べられるようになりませんか?」という相談のもと、作られたものです。
とても甘いさつまいもだったので、素揚げでもいいかな?とは思いましたが、配送の間に固くなってしまうので、柔らかくする意図もこめて、たれをからめた大学いもにしました。(甘いたれが絶品)
皮が厚くなっていてだいぶ廃棄したため、残念ながら受配校全部に配るほどはなく、沢石小のみとなりましたが、それでもたくさん食べることができました。
ボリュームが増えたのに残食は少なかったのですが、さすがにみなさん、食後は少々苦しかったようです。
努力のあしあと Ⅱ
「努力のあしあと Ⅱ」
約3週間が経ちましたが、この間にも5年生はがんばっています。
子どもたちのがんばりをご覧下さい。
前回は31冊でしたが、今回は5冊増えて36冊になりました。
大切なことは、冊数を競うことではなく、学びの定着にあります。
学びの習慣化が図れた次は・・・
内容の充実を図っていきたいと思います。
次回をお楽しみに!
演技力が光る・・・リーダース・シアター
朗読鑑賞劇・・・聞き慣れませんね~
子どもたちは普段から音読をやっているとはいえ、プロの俳優さんの指導の下緊張はMAX!
まずは、体慣らしから。
いつの間にか、顔つきも代わり、言葉もなめらかに・・・
楽しく、貴重な体験をしました。
朗読鑑賞劇に挑戦中!
今日は3・4校時を使って、朗読鑑賞劇(リーダース・シアター)に挑戦しています。
※平成26年度 芸術家の派遣事業
『キツネとカラス』という題材を、全校生とが挑戦します。
ナレーター1とナレーター2、そしてキツネとカラスの役割に別れ、グループを作って行います。
まずはウォームアップの様子から。
発表は後ほど。
新鼓笛隊決まる!!
体力と気力・・・(使命感)が続く限りがんばります!
これからもよろしくお願いします!
昨日のオーディションを受けて、鼓笛隊の新メンバーが決定しました。
今後、5年生が中心となり練習がスタートとします。
6年生には、4年生が主に教えてもらうことになります。(5年生も教える立場です)
歴史と伝統ある沢石小の鼓笛隊。
新鼓笛隊も先輩たちに負けないすばらしい演奏を披露してくれることでしょう!
楽しみです。期待しています。
箸の持ち方 使い方の話 その3
今日の魚は、さばの切り身をカレー粉入りのしょうゆだれにつけ込んで焼いた「さばのカレー焼き」です。
ごまや錦糸卵、いかなどたくさんの材料を使ったあえものの「千草あえ」とあわせて、箸の機能を活用して食べるメニューとなっています。児童のみなさんは箸を駆使し、楽しくおいしく食べていたようです。
さて、先週の続きとなる箸の持ち方の話です。
先週は箸を二本使ううちの「上」の箸の話でした。
今週は「下」の箸の話です。
練習の順番としては、むしろ「下」の箸から始めた方が比較的スムーズかと思います。
それくらい重要なポイントです。
このポイントを抑えて箸を練習し、正しい持ち方のスイッチが入ったある高学年児童は、「うわ! 手が勝手に動く!」とびっくりしていました。
下の箸は「固定する箸」とか「動かない箸」と言われます。
ところが! 意外にその「固定する」が難しいのです。
上の箸を抜くと、下の箸は以下のような形で保持されています。
(「開き気味のチョキ」に箸を乗せ、「親指の付け根部分ではさむ」形です。
基礎動作は「指先を使わず」箸を親指ではさむことです。
(簡単にすると下図のような形。★は力を入れている場所です。)
この「はさむ」動作が箸の持ち方の大きなポイントになります。
日常の動作ではあまり使わない動きなので、箸使いの苦手な児童を見ると親指の指先を使ってはさもうとします。
(児童がよくやる持ち方は指を開くとこんな風です。★の位置の違いをご覧ください)
<間違いの「はさむ」>
しかし、親指は自由に動くようにしておかないと、今度は上の箸が動かせません。
指先を使わず箸をはさみ、親指の指先を自由に曲げ伸ばしできるか、チェックしてみましょう。
親指の根もとで箸をきちんとはさみ、指先が動かせるようになったら今度は箸先を正しい位置に固定します。
要領としては
この図の状態から、「薬指で箸をすくい上げる」形です。
親指で「はさむ」力を抜かないように注意しましょう。
薬指に乗せた箸の先は、「薬指の爪と関節の間」あたりに置きます。(以下の★の位置)
触ってみるとわかりますが、関節のふくらみが終わったあたりで、へこんでいるので乗せやすいのです。
この位置だと関節のふくらみが、箸を奧に転がらせないようにするストッパーになります。
薬指はのばしすぎるとバランスがとりにくく、縮めすぎると箸が落ちるので、軽く曲げたくらいがちょうどです。
小指は薬指に沿わせると安定します。
親指の位置は、中指と人差し指を下ろしたときに、ちょうど指先が合うくらいの前方にずれていきます。
力が入っている位置は★のところです。私は「親指の★のところで箸を奧に押す感じ」と言っています。
箸先を自分の方にややひねるとこんな感じです。
★が左右から箸を押すように「はさんでいる」のが、おわかりでしょうか。
この状態が特に意識せず持続できるようになったら、中指と人差し指、親指で○を作り、開く動作をやってみましょう。
(↓の写真の動作で、指を開け閉めします)
あとは中指に箸を乗せて終わりです。(乗せる位置は上記の薬指と同じ「爪と関節の間のくぼみ」です。)
「上」の箸を中指で動かすように意識すると、ごく自然に正しい持ち方になるよう手が動きます。
冒頭に児童が「手が勝手に動く!」と言ったのは、この状況のことです。
うまく動かせない時は「親指ではさむ」の、力が抜けていることが多いようです。
正しい動作を固定させ、食事の中で使いこなすためにはさらにもう一段階が必要ですが、そちらはまた来週お話ししたいと思います。